【9.茨城県】並べない女

「30代後半オカンひとり旅」は、ホームである滋賀県を基点に毎月1都道府県を旅し、40歳までに47都道府県制覇を目指すライフイベントである。仕事や家庭がある中、あえて一人旅をすることを楽しむ。2025年6月からスタートし、この度第9都道府県目をクリア。

第9都道府県目は茨城県を選んだ。関東への出張があり、東京から近く1日で楽しめそうな場所を探した。まず東京に出るだけで往復3万弱かかるのが、私が拠点としている滋賀県だ。交通費持ちで呼んでいただくお仕事の有難さよ。

茨城といえば水戸、水戸といえば水戸黄門に偕楽園。私の知識なんてそんなものだ。しかし、つくづく人の興味関心というものは、子どもの頃の経験や記憶と強く結びついているものだなと思う。

共働きだった我が家。小学校低学年まで放課後は学童だったが、高学年になるといわゆる「鍵っ子」になった。自分で鎖編みをした黄色の毛糸(当時、私は全身黄色の服を着ていた)に玄関の鍵をつけ、首からぶら下げて肌着と制服のポロシャツの間に忍ばせていた。
5、6時間目が終わり、家に帰って鍵を開けると宿題もそこそこにリビングのテレビをつける。16時から『水戸黄門』の再放送が始まるのだ。それが終わった17時からは連ドラの再放送。両親からは「再放送の女」と呼ばれていた。

私は時代劇も大好きで、『暴れん坊将軍』も『大江戸捜査網』も『大岡越前』もすべて見てきた。私にとって松平健は、マツケンサンバではなく最高にイケメンの上様だ。黄門様は3代目の佐野さんが好き。助さんはやっぱりあおい輝彦、イケメンだからだ。

そう、私は至極単純な人間なのである……

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