「30代後半オカンひとり旅」は、ホームである滋賀県を基点に毎月1都道府県を旅し、40歳までに47都道府県制覇を目指すライフイベントである。仕事や家庭がある中、あえて一人旅をすることを楽しむ。2025年6月からスタートし、この度第3都道府県目をクリア。
2025年8月、第3都道府県目は「和歌山県」だ。前回で日帰りの物足りなさを実感したので、今回は一泊二日の日程を確保して臨んだ。どの県に行くのかは、出発の前日に決めた。「ありえない」とよく言われるが、そういう人間なので見守っていてほしいなと思う。
和歌山といえば白浜だろうか。私も小学5年生の時に、家族旅行で訪れた。特にパンダに興味はなかったが、イルカが好きだった。多分イルカのシルエットが好きだったのだと思う。当時90円で買えた“ミントブルーガム”の、あの青色のパッケージが好きだった。
小学5年生の私は、父が買ってきた『イルカと泳ぎたい!』(著:中村 庸夫/旺文社)という本を読んで、イルカと泳ぎたくなった。両親はアドベンチャーワールドへの旅行を計画し、そのイルカショープールでイルカと泳ぐというアクティビティを10歳の私に用意してくれた。初めて触るイルカの皮膚のつるつるとした触感に驚き(こすると垢が出てきて面白い)、その背びれに掴まり人間とは違うスピードでプールを泳ぎ回り、最後に合った目は人間のそれと同じで畏怖すら感じた、そんな思い出だ。
さて、この旅で泊まった宿は新宮(しんぐう)市にある「民宿高砂」といって、なんと素泊まり5000円!久々の和室(我が家には和室がない)とお布団にテンションが上がる。そして、なんと言っても決め手は“居酒屋直結”だ。宿の食堂と直営の居酒屋が引き戸で繋がっていて、夕飯を食堂で食べるか居酒屋で食べるか選ぶことができる。汗だくでチェックインしシャワーを浴び、迷わず居酒屋直行である。あとはどれだけ酔っぱらっても引き戸を通って宿に戻るだけだ。最高。何このシステム。……

